大学生、大学院生、短大生、専門学校生などがサークルやインカレ、学生団体、部活動に参加して、学生生活をより充実させようとするのは、ごく自然なことです。
しかし、現実には年会費や交際費などの経済的な負担も少なくなく、資金面で悩む学生も少なくありません。一人のメンバーとしては切実な課題でしょう。
ただ、サークルや部活を運営する幹部メンバーにとっての悩みは、単に個人の負担分をどうするかというだけではありません。年間を通じて活動していくために、必要な資金をどのように確保するかも考えなければならず、そのぶん悩みはさらに深刻になるでしょう。
当記事では、同じような悩みを抱えたことがあるインカレ+の運営メンバーが、協賛金の募集方法について解説してきます。
サークルや部活、学生団体の活動はお金がかかる…。払えないと退会の恐れも…。

サークルや部活、学生団体の活動は実は結構金銭的な負担が大きいのです…。
自分が所属しているサークルや団体は年会費などが高いのか、安いのか知りたいという人に向けて、年間費用のイメージをお伝えします。
下記は、活動の頻度や規模により異なる前提で見ていただきたいですが、特に体育会部活動や活動範囲が世界、全国で動いているような学生団体等は失費がかさむ傾向があるようです。
■体育会部活
【年間の会費】入会金/部費で2~5万円程度
【合宿代や遠征費】夏、冬年2回で20万程度
【その他】飲み会などの交際費10万~15万程度
【トータル】30~40万円程度
※部活の部費(コーチへの謝礼や設備維持費、選手登録費など)で集金されることが多い
※それとは別に、母会費(部活動や学校行事などをサポートするための親の会費)として支払うこともある
■スポーツ系のサークル
【年間の会費】入会金/部費で2~5万円程度
【合宿代や遠征費】夏、冬年2回で15万程度
【その他】飲み会などの交際費10万~15万程度
【トータル】30~40万円程度
■インドア系のサークル
【年間の会費】入会金/部費で1~3万円程度
【合宿代や遠征費】夏、冬年2回で10万程度
【その他】飲み会などの交際費10万~15万程度
【トータル】20~30万円程度
新入生歓迎会の費用を上級生が多めに負担したり、御馳走したりすることもあるようで、その時は追加で失費があるようです。自分達の活動費用に加えて、イベントの会場の費用負担なども出てくると部員から徴収するお金だけでは、工面できずないこともあり、そのようなときは金策に走る必要が出てきます。
大学からの補助金・助成金がない(足りない)ときは、協賛企業を見つける?

サークルや団体、部員から集められるお金では正直活動全般の費用を賄いきれないことも多いです。
学校から支援金や補助金などが出るのであればよいですが、現実的にはもらえないところが多いですよね
イベント・大会の参加費/入場料などを得ようとしても簡単には販売できません。クラウドファンディング(Campfire、Readyfor、Makuake)などで費用を集めることなども一つの手段かもしれませんが、活動の社会的意義を伝えるなどまあまあハードルが高いことも事実です。
大学からの補助金・助成金がない(足りない)ときは、協賛企業を見つけることを考えてみても良いかもしれません。
その際には、大きく2つの方法があります。
①協賛企業(スポンサー企業)に対して、電話やメールを通じて営業活動をする
②協賛募集のWebサイトやマッチングサイトのアプリなどを利用する
人数規模が大きかったり、社会的な影響度が高い活動をしている団体などでしたら、自ら営業活動をしても協賛企業(スポンサー企業)の協力を得られるかも知れませんが、結構難易度は高いです。

インカレ+としては、②の協賛企業とのマッチングサイトなどを利用する方が効率的だとは思います!この後、①、②について解説していきます。
営業力に自信があるならば協賛企業一覧などに出ている会社に直接連絡してみるのも?

営業力に自信があるならば協賛企業一覧などに出ている会社に直接連絡してみるのも?ありかもしれません。
協賛金を求める際には、企業の担当者に連絡し、協賛内容や金額などについて説明をする必要があります。
無料であったとしても全ての企業が話を聞いてくれるわけではなく、有料となると難易度が格段に高まってきます。やみくもに連絡をするというよりは、自分達のキャンパスの近くのお店や地元企業、企業のメリット(広告効果、社会貢献など)がはっきりしている会社に連絡していったほうがよいでしょう。
OB・OGに頼ることも確率が高い方法かもしれませんし、過去に他のサークルや団体などを支援していた企業などもねらい目かもしれません。メールなどで連絡が来ない場合は、SNSのアカウントやホームページへ直接広報してみても良いかもしれませんね。

以下のような協賛・後援団体ご紹介/協賛実績があるところを狙ってみるなどもありかもしれませんね。
協賛・後援団体ご紹介/協賛のお願い (全国大学生サミット)
全国大学生活協同組合連合会の全国大学生サミットなどに賛同している企業などに連絡してみるのも良いかもしれません。
全国大学生活協同組合連合会
※あまり更新がされていないようも見えますが…。
協賛募集のWebサイトやマッチングサイトのアプリなどを利用する

次は、協賛募集のWebサイトやマッチングサイトのアプリなどを利用して協賛を募る方法をご紹介します。
大学生とスポンサーを繋ぐマッチングサイトが複数存在しており、そのようなサービスを使うと効率的に活動資金を得ることができるかもしれません。
協賛の性質としては、個人が何らかのサービス等の利用登録をするもの(大学生向けのサービスや就活系のサービスなどが多い?)、物品協賛や年間プロジェクト協賛など皆さんが所属している部活や団体に対して現金協賛されるものまで幅広いです。
学生側が協賛内容を選ぶこともでき、協賛金の入金や手配までをサービス提供側の企業が行ってくれるため、簡単・安心です。

地名度や登録団体数などが多いサービスをご紹介しますが、利用する際は十分に調べた上で、自己責任でご利用下さいね!
以下などのサービスが、国内では最大級で、基本的にはインターネット上で協賛企業を探せるため、関東・関西・東海などの主要エリアから、地方都市まで利用することが可能です。大手人気企業がスポンサーになってくれる可能性もあるかもしれません。
ガクセイ協賛

『ガクセイ協賛』は、国内最大級の学生協賛プラットフォームです。
登録学生数は、20万人以上、利用企業数は600社以上、協賛予算総額は30億円超と、実績が豊富なサービスです。

協賛内容としては、学生個人が登録するものの方が多い印象です。(インカレ+の印象)
サークル協賛

『サークル協賛』も、大学生協賛のプラットフォームです。
全国100大学、800団体が利用しています。スポーツ系やボランティア系の団体、体育会の部活動、大学祭実行委員会なども利用しているようです。

協賛内容としては、アプリインストール、サービス会員登録、アンケート回答、サンプリング提供、クーポン配布、イベント参加などが中心です。こちらも個人利用が中心でしょうか。(インカレ+の印象)
大学生協賛ナビ

『大学生協賛ナビ』も、スポンサーをLineで探すことができるマッチングサービスです。
大学生向けのプロモーション事業を10年以上手掛けており、北海道~沖縄まで全国1,000団体以上が利用しているようです。

協賛内容としては、企業様のマーケティング調査への協力やアプリ登録、SNS拡散などの依頼が中心のようです。こちらも個人単位の利用が中心かもしれません。(インカレ+の印象)
上記以外にも、協賛系のプラットフォームは存在しますので、興味があれば調べてみてください。
サークルや部活、学生団体などの協賛金の相場はある?どれくらい出してもらえるの?

チラシやWEBサイト制作などの広報宣伝費、オンラインイベント運営費など活動の補助に利用する目的などで、協賛金を集めることが一般的でしょうか。
サークルや部活、学生団体の協賛金は、1回あたりの金額で一口10,000円程度が平均金額になっています
広告枠のような形でもらう場合は、数千円~2~3万円円程度が主流でしょうか。
最上位の協賛特典は3万円程度で提供していることが多いです。
また、協賛金として金銭で対価を得るだけでなく、物品協賛(各社の商品の提供をしてもらう)こともよくあるケースです。一般的には、活動規模が大きく、企業側の宣伝効果が高く見込めるもののほうが大きな金額を得ることができます。
活動費用などを気にしなくてもよいサークルもある⁉

年会費や活動費用などがいらないサークルやインカレなんてあるの?と思う方も多いでしょうが、あるんです!!
スポンサーが既についていて、その企業のバックアップのもと活動が出来ているから、年会費などの負担がほとんどなく活動が出来ているという表現の方が正しいかもしれません。
当記事は、マーケティングサークルのインカレ+運営事務局で執筆しており、そのサークルは企業のバックアップのもと活動をしています。
インカレ+(プラス)は既に協賛企業がついていて安心
インカレ+は、全国の大学生が集いマーケティングに関する勉強会やイベントなどを手掛けています。
東証スタンダード市場に上場する企業がサポーターになってくれており、参加費などはかかりません。サポータ企業のバックアップがあるため、無理な勧誘や有料イベントへのお誘いなどもありません。
オンライン中心にマーケティングに関するイベントに参加したり、運営メンバーとしてガッツリ活動することも可能です。
大学生活を充実させるために、インカレ+も皆さんの選択肢に加えて頂けると嬉しいです♪
最後までお読みいただきありがとうございました。